シンセサイザーをEDMで使うなら?失敗しにくい7選と選び方のコツ

EDMの楽曲制作において、その心臓部とも言える重要な楽器がシンセサイザーです。迫力のあるベースラインや、スタジアムを揺らすような煌びやかなリードサウンドを生み出すためには、シンセサイザーをedm制作のスタイルに合わせて慎重に選ぶ必要があります。しかし、多種多様なモデルが市場に溢れているため、どれを手に取るべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、現代の音楽シーンで支持されるおすすめのモデルを厳選し、後悔しない選び方から活用術までを詳しく解説していきます。

目次

シンセサイザーをedmで使うための失敗しない選び方

音源方式の違いで選ぶ

EDMのサウンドメイクにおいて、音源方式の選択は最も基本的かつ重要なステップです。大きく分けて「アナログシンセサイザー」と「デジタルシンセサイザー」がありますが、それぞれに得意分野が明確に分かれています。

アナログ方式は、電気回路が直接音を生成するため、非常に太く、温かみのあるサウンドが得意です。ダンスミュージックの土台を支えるサブベースや、生々しいリードサウンドを求めるなら、アナログは外せません。一方で、近年の複雑な音色変化を多用する楽曲には、デジタル方式やウェーブテーブル方式が適しています。

デジタルは、アナログでは不可能なほどクリアで鋭い音や、時間経過とともにドラマチックに変化するテクスチャを作り出すことができます。自分が作りたいEDMのサブジャンルが、クラシックなハウスやテクノなのか、あるいは最新のフューチャーベースやダブステップなのかを考慮して、最適な音源方式を選びましょう。

同時発音数を確認する

シンセサイザーをedmで活用する際、意外と見落としがちなのが「同時発音数(ポリフォニー)」のスペックです。これは、一度にいくつまで音を鳴らせるかを示す数値であり、演奏スタイルや楽曲のパートによって必要な数が異なります。

例えば、リードやベースなどの単音パートだけであれば、1音のみを鳴らす「モノフォニック(単音)」のシンセサイザーで十分事足ります。むしろ、モノフォニックの方がベースサウンドなどは力強く、存在感が増す傾向にあります。しかし、パッドやピアノのようなコード(和音)を演奏したい場合には、最低でも4音、できれば8音以上の同時発音数が必要です。

特にEDMでは、厚みのあるコードスタブや、広がりのあるレイヤーサウンドが多用されます。同時発音数が少ないモデルで無理に和音を弾こうとすると、前に鳴らしていた音が途切れてしまい、不自然な響きになってしまいます。購入前に、その楽器が自分の担当したいパートの役割を果たせるかどうかを必ず確認してください。

内蔵エフェクトを確認

シンセサイザー単体でどれだけ完成度の高い音を作れるかは、内蔵されているエフェクトの質と種類に大きく左右されます。EDM制作では、ディレイやリバーブ、ディストーションといったエフェクトが音作りの「仕上げ」として不可欠だからです。

近年の多機能なモデルには、スタジオクオリティのエフェクトが複数搭載されており、外部の機材を使わなくてもその場で迫力のあるサウンドを構築できます。特に、音に厚みを出す「コーラス」や、空間的な広がりを与える「リバーブ」の質が良いモデルは、初心者でもプロのようなサウンドを再現しやすいというメリットがあります。

また、エフェクトがリアルタイムで操作可能かどうかもポイントです。演奏中にフィルターを閉じたり、ディレイのフィードバックを上げたりすることで、楽曲にダイナミックな展開を作ることができます。内蔵エフェクトの充実度は、制作の効率化だけでなく、パフォーマンスの表現力にも直結する要素であることを覚えておきましょう。

鍵盤の有無と操作性

シンセサイザーには、鍵盤が付いているモデルと、音源部分のみの「デスクトップモジュール」と呼ばれるタイプがあります。自分の制作環境やプレイスタイルによって、どちらが最適かは変わってきます。

もし、ピアノの演奏経験があったり、リアルタイムでメロディを打ち込んだりしたいのであれば、鍵盤付きのモデルが直感的で使いやすいでしょう。一方で、すでにMIDIキーボードを所有している場合や、制作スペースを節約したい場合には、モジュールタイプの方が効率的です。また、鍵盤のタッチ感やサイズ(ミニ鍵盤かフルサイズか)も操作性に大きく影響します。

さらに、パネル上のノブやスライダーの配置も重要です。edmの醍醐味は、音を鳴らしながらノブを回して音色を変化させることにあります。一目でどのパラメータを操作しているか把握でき、自分の指に馴染む操作感のものを選ぶことで、インスピレーションを途切れさせることなくクリエイティブな作業に没頭できるはずです。

おすすめのシンセサイザーをedm向けに厳選した7選

【KORG】minilogue XD|強力なデジタル音源を搭載

4ボイスのアナログ回路に、カスタマイズ可能なデジタル・マルチ・エンジンを融合させたハイブリッドモデルです。太いアナログベースから、デジタルの煌びやかなポリフォニック・サウンドまで、EDMに必要なあらゆる音色を網羅できます。

項目内容
商品名KORG minilogue XD
価格帯65,000円〜75,000円前後
特徴アナログとデジタルのハイブリッド、高性能エフェクト搭載
公式サイト公式サイトはこちら

Roland JD-Xi|アナログとデジタルのハイブリッド

アナログ・シンセとデジタル・シンセ、さらにドラムマシンを1台に凝縮した多機能モデルです。コンパクトながら4パート構成となっており、これ1台でEDMのベーシックなトラックを構築できるほどのポテンシャルを持っています。

項目内容
商品名Roland JD-Xi
価格帯55,000円〜65,000円前後
特徴アナログ/デジタル交差、ボコーダー機能搭載
公式サイト公式サイトはこちら

Novation Bass Station II|強烈な低音を生み出す

世界中のプロデューサーに愛される、アナログ・モノフォニック・シンセサイザーの決定版です。その名の通り、地を這うような重低音から、フィルターを効かせた鋭いリードまで、ダンスミュージックに不可欠な「強い音」を生成します。

項目内容
商品名Novation Bass Station II
価格帯55,000円〜65,000円前後
特徴純粋なアナログ回路、アシッドベースに最適
公式サイト公式サイトはこちら

Arturia MicroFreak|独創的な音作りができる一台

デジタルオシレーターとアナログフィルターを組み合わせた、唯一無二のサウンドを放つシンセです。タッチ感応式の鍵盤や、予測不能な変化を生むモジュレーション・マトリクスにより、他のプロデューサーと差をつける個性的なサウンドが手に入ります。

項目内容
商品名Arturia MicroFreak
価格帯45,000円〜55,000円前後
特徴多才なデジタルエンジン、独特なタッチキーボード
公式サイト公式サイトはこちら

Roland GAIA 2|直感的な操作で音作りが可能

ウェーブテーブル音源とバーチャル・アナログを搭載し、広大なサウンド・レンジを誇る最新モデルです。パネル上の操作子が非常に整理されており、音の流れを視覚的に理解しながら、ダイナミックなサウンドメイクを楽しむことができます。

項目内容
商品名Roland GAIA 2
価格帯95,000円〜110,000円前後
特徴ウェーブテーブル搭載、視覚的な操作インターフェース
公式サイト公式サイトはこちら

【KORG】volca nubass|真空管による迫力のベース音

新世代の真空管「Nutube」を搭載した、アシッド・ハウスやテクノに最適なベース・シンセです。手のひらサイズながら、真空管特有のうねりと歪みを伴った強烈なサウンドを放ち、楽曲に圧倒的な説得力をもたらします。

項目内容
商品名KORG volca nubass
価格帯18,000円〜25,000円前後
特徴Nutube真空管搭載、超小型シーケンサー内蔵
公式サイト公式サイトはこちら

Behringer MS-1-RD|定番のリードサウンドを再現

往年の名機を忠実に再現した、アナログ・モノフォニック・シンセサイザーです。極めてシンプルな操作系でありながら、80年代から現代のEDMまで幅広く使われる「あのリード音」を簡単に出すことができ、高いコストパフォーマンスを誇ります。

項目内容
商品名Behringer MS-1-RD
価格帯35,000円〜45,000円前後
特徴伝説的な回路を再現、シンプルな操作性
公式サイト公式サイトはこちら

シンセサイザーをedm制作で比較する際の重要項目

プリセット音色の充実度

シンセサイザーをedmで使用する上で、初期搭載されている「プリセット音色」のクオリティは無視できない要素です。特に初心者のうちは、一から音を作るよりも、用意された音色をベースに少しずつ調整していく方が、効率的に楽曲制作を進めることができるからです。

多くの現代的なシンセサイザーには、著名なアーティストやサウンドデザイナーが手がけたプリセットが数百種類以上搭載されています。それらの音色を聴くだけで、その楽器がどのようなジャンルのEDMに適しているかが瞬時に判断できます。例えば、攻撃的なベース音が多いのか、それとも幻想的なパッド音が得意なのかといった傾向を知ることは、比較の際の重要な材料となります。

また、後から新しい音色を追加できる「パッチ・ライブラリ」の存在もチェックしておきましょう。メーカーやサードパーティが提供する音色データを導入できるモデルであれば、時代に合わせて変化するEDMのトレンドにも柔軟に対応し続けることが可能です。

シーケンサーの使いやすさ

シンセサイザー本体に搭載されている「シーケンサー」は、フレーズやリズムを自動再生させるための強力なツールです。EDMでは、繰り返される短いループフレーズが楽曲の核となることが多いため、このシーケンサーの使いやすさが制作のスピード感を左右します。

比較のポイントは、ステップ入力が直感的に行えるか、そしてリアルタイムでフレーズの長さを変更したり、音のニュアンスを変化させる「オートメーション(パラメータの動きの記録)」が可能かどうかです。例えば、16個のボタンで直感的にリズムを組めるタイプは、ダンスミュージックとの相性が抜群に良いと言えます。

さらに、複数のシーケンスを保存し、それらをボタン一つで切り替えながら演奏できる機能があれば、ライブパフォーマンスでも大きな武器になります。自分の制作フローにおいて、PC上のソフトに頼る部分と、本体のシーケンサーで行う部分を明確にイメージしながら、最適な機能を持つモデルを比較してみましょう。

接続端子のバリエーション

シンセサイザーを周辺機器や制作システムとどのように連携させるかは、接続端子の種類によって決まります。現代のEDM制作環境では、PCとの連携が前提となるため、USB端子の有無やMIDI端子の規格は必ず確認しておきたい項目です。

USB MIDIに対応していれば、ケーブル一本でDAWソフトウェアと同期させ、演奏情報のやり取りがスムーズに行えます。また、アナログ機材同士を同期させるための「CV/GATE」端子や、外部の音源をシンセのフィルターに通すための「外部オーディオ入力」端子の有無も、音作りの幅を広げる上で非常に重要です。

オーディオ出力についても、ステレオ出力なのか、ヘッドホン端子の位置は使いやすいかといった実用面までチェックが必要です。将来的に機材を増やしていく計画があるのなら、拡張性の高い接続端子を備えたモデルを選んでおいた方が、システム構築の際に後悔することが少なくなるでしょう。

本体のサイズと重量の比較

制作環境の広さや、持ち運ぶ頻度を考えると、本体の物理的なサイズと重量は無視できない比較ポイントです。自宅のデスクにどれだけのスペースがあるのか、そしてシンセを置いた状態で他の機材との干渉がないかを事前にシミュレーションしておく必要があります。

コンパクトなモデルは、ノートPCの隣に置いて手軽に操作できるメリットがありますが、その分ノブが小さかったり、鍵盤の数が少なかったりする制約が生じます。逆にフルサイズの鍵盤を備えた大型モデルは、表現力豊かな演奏が可能ですが、相応の設置スペースを占有し、持ち運びには専用のケースや体力が必要となります。

最近では、プロ仕様の音源を積みながらも軽量・コンパクト化を実現したモデルも多く登場しています。自分が主に「自宅の定位置でじっくり作り込む」のか、それとも「スタジオやライブ会場に持ち出してアクティブに使う」のか、自分のライフスタイルに照らし合わせて最適なバランスを見つけてください。

シンセサイザーをedmで長く愛用するための注意点

接続ケーブルを準備する

シンセサイザーをedm制作に取り入れる際、本体だけを購入しても音を出したり記録したりすることはできません。それぞれの接続環境に適した「ケーブル」を事前に正しく準備しておくことが、スムーズな導入の第一歩となります。

最も基本的なのは、音を出力するためのオーディオケーブルです。多くのシンセサイザーは「TSフォーン」と呼ばれる標準ジャックを採用していますが、スピーカーやオーディオインターフェースの入力端子に合わせて、正しい本数と長さのケーブルを揃える必要があります。また、ノイズを抑えるために、質の高いシールドケーブルを選ぶことも、クリアなEDMサウンドを作る上で重要です。

さらに、PCと連携させるためのUSBケーブルや、他の楽器と同期させるためのMIDIケーブルも、端子の形状(USB Type-A, Type-B, Type-Cなど)を事前に確認しておきましょう。機材が届いたその日に音が出ないというストレスを避けるためにも、マニュアルや仕様表を確認し、必要なアクセサリーをリストアップしておくことをお勧めします。

アフターサポートの確認

電子楽器であるシンセサイザーは、精密機器としての側面を持っています。長期間安心して使い続けるためには、メーカーや正規代理店によるアフターサポート体制が整っているかどうかを確認しておくことが、非常に重要です。

特に海外ブランドの製品を購入する場合、日本国内にサポート窓口があるか、修理の依頼がスムーズに行えるかは大きなポイントになります。万が一、ノブの反応が悪くなったり、システムが不安定になったりした際に、日本語で相談できる環境があれば、トラブル時でも落ち着いて対処することができるでしょう。

また、ファームウェアのアップデート(内部ソフトの更新)が頻繁に行われているかもチェックの対象です。新機能の追加やバグの修正が継続的に提供されているメーカーの製品は、購入後も進化し続けるため、長く満足して使い続けることができます。製品登録を行うことで保証期間が延長されるケースもあるので、購入後の手続きも忘れずに行いましょう。

設置スペースの確保

新しいシンセサイザーを迎える前に、その定位置となる「設置スペース」を物理的・環境的に確保しておく必要があります。単に机の上に置けるかどうかだけでなく、演奏のしやすさや配線の取り回しまで含めて考慮することが大切です。

シンセサイザーは操作パネルを頻繁に触る楽器であるため、手が届きやすく、ノブを回しやすい高さに配置するのが理想的です。また、電源ケーブルやオーディオケーブルが背面に集中するため、壁との間にある程度の隙間が必要になる場合もあります。配線が混み合うと、ノイズの原因になったり、断線トラブルに繋がったりすることもあるので、余裕を持ったレイアウトを心がけましょう。

さらに、電子機器は熱に弱いため、通気性の良い場所を選ぶことも寿命を延ばす秘訣です。日光が直接当たる場所や、湿気の多い場所を避け、安定したデスクや専用のキーボードスタンドを用意してください。快適な作業環境を整えることが、結果としてより良い音楽を生み出すモチベーションへと繋がります。

周辺機器との互換性

シンセサイザー単体で素晴らしい音が鳴るとしても、それが自分の既存の制作環境(DAWやオーディオインターフェース)とスムーズに「互換」するかどうかは別問題です。購入前に、自分のシステムと連携できるかを慎重に検討しましょう。

例えば、自分の使っているPCのOSバージョンが、そのシンセサイザーの設定ソフトやドライバに対応しているかを確認してください。古いOSを使用している場合、最新の機材が認識されないといった問題が発生する可能性があります。また、オーディオインターフェースの入力端子が不足していないか、MIDIの送受信が正しく行える規格かどうかという点も重要です。

もし、複数のハードウェアシンセを組み合わせて使いたい場合は、それぞれの機材がテンポ同期できるかどうかも確認ポイントです。規格が合わない場合は、別途変換アダプタやMIDIハブが必要になることもあります。周辺機器との橋渡しを事前に行うことで、シンセサイザーを導入したその瞬間から、完璧なワークフローで制作を開始できるでしょう。

お気に入りのシンセサイザーでedm制作を始めよう

シンセサイザーは、単なる楽器という枠を超えて、あなたの創造性を形にするための強力なパートナーです。特にedmというジャンルにおいて、シンセサイザーから生み出される一音一音が楽曲の個性を決定づけ、聴く人の心を動かすエネルギーとなります。本記事で紹介した選び方の基準や、厳選したおすすめモデルを参考に、ぜひあなた自身の感性に響く一台を見つけ出してください。

自分にぴったりのシンセサイザーを手に入れると、これまで聴いていた楽曲の構造がより深く理解できるようになり、音作りの楽しさが何倍にも膨れ上がるはずです。最初の一台を選ぶのは勇気がいることかもしれませんが、直感的に「この音が好きだ」と思えるモデルこそが、あなたにとっての正解です。スペックや機能の比較も大切ですが、最終的にはその楽器の前に座ったときにどれだけワクワクできるかを大切にしてください。

新しいシンセサイザーが届いたら、まずはプリセットを一つひとつ鳴らし、ノブを回して音が変化する様子を全身で感じてみてください。そのプロセスの中で、あなただけのオリジナルなサウンドが必ず生まれます。今回解説した注意点や比較ポイントを心に留めておけば、購入後に後悔することなく、長く音楽制作を楽しめるはずです。さあ、理想のシンセサイザーと共に、世界を熱狂させるedm制作の旅へと踏み出しましょう。

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この記事を書いた人

バンドや音楽活動が、日常を少し楽しくしてくれる存在だと思っています。
ジャンルや楽器、活動の仕方を眺めているだけでも、世界が広がる感じが好きです。
このブログでは、音楽を始めたい人向けに、選び方や考え方を分かりやすくまとめています。ステージに立つ日も、部屋で音を鳴らす時間も、どちらも楽しい未来になりそうですね。

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